ヘルシーな目元をつくる。
自然体な美しさが際立つアイメイク
年齢を重ねるたびに溢れる大人の魅力とは、肩の力が入りすぎていな“余裕さ”にある。それはきっと日頃の考え方はもちろん、メイクやファッションにおいても無理に背伸びをせず、盛り込みすぎず。自然体な自分らしさを体現している、そんな在り方なのではないでしょうか。
そこで今回は、あるがままの私らしさを表現するナチュラルなアイメイクテクニックをご紹介いたします。
失敗しやすいNGポイント
その前に、ふだんメイクでついやってしまいがちなNGアイメイクのポイントをチェック!
派手すぎ&濃すぎ!NGアイライン
目元の印象を強く引き立てるアイライン。やはり一番力が入る部分であり、一番失敗しやすい部分ですよね。当然ですが、このアイラインを太く引いてしまうとそれだけ自然体とはかけ離れた濃いメイクになってしまうので注意しましょう。しかも、アイラインは太く引くとまぶたの上に置かれたアイラインに視線が集まりその対比によって瞳そのものが小さくなるので気をつけて。二重や奥二重さんは二重幅を潰さない程度に細く引きましょう。一重さんは目尻の延長線上に細くラインを引くことを意識して。
また、かつて流行していた囲みメイクが再ブームになっていますが、昔の手法でやるとナチュラルメイクとのバランスが取りづらくなるので気をつけて。
ボサボサ・まだら中!NGアイブロウ
アイメイクの場合、目元のメイクに意識が集中しますがアイブロウも適当にしてはいけません。眉毛はまず、毛流れを整えてから描きたしましょう。ボサボサ状態でメイクをすると、適切に色が乗らずまだら模様の整っていない眉毛ができてしまいます。とくに眉毛は瞳のすぐ上に位置するパーツなので前髪で隠していても不揃いな印象がバレてしまうので要注意です。
また、アイブロウメイクはできれば、目尻・眉中・眉頭のポイントによってアイテムを使い分けるのがおすすめ。ペンシル1本で全てを済ませると不自然さが出やすくなります。
境目くっきり!NGアイシャドウ
ナチュラルメイクの目元はアイシャドウの色が大きく影響します。あまり派手な色を使えないぶん、グラデーションをかけて陰影を出したくなりますよね。ただし、グラデーションの境目がくっきりしていると目を開けた状態であっても不自然さが漂うので、しっかりぼかしましょう。
自まつげが活きる!ナチュラルアイメイク
STEP1:ベージュ系シャドウを全体に塗る
ナチュラルメイクは定番かつ王道のベージュ系で馴染みよく仕上げるのが正解。ベースとなるシャドウを、目を囲むようにしてふわっと全体にのせます。下まぶたにも乗せると、自然に目が大きくなります。また、大人の目元はまぶたがくぼみ、くすみを感じやすくなります。そのため、パウダー系のアイシャドウだと上手く色が乗らないことも…。なので、ぴったり肌に密着して自然な発色とツヤを出せるグロウタイプのアイシャドウをぜひ取り入れましょう。
STEP2:ミドルカラーで目のキワを引き締める
ベースとなる色をのせたら、アイシャドウパレットの中でも中間色となる少し暗めのベージュ・オレンジブラウン系のシャドウで目のキワをなぞるように入れます。そのあと、チップor指で二重幅までぼかしましょう。下まぶたには目尻のキワに少し色をのせる程度でOKです。
STEP3:ラメ入りのハイライトをのせる
上まぶたの中心にラメ入りのハイライトをのせます。このときハイライトを入れすぎないように、少量ずつバランスを見てのせるようにしましょう。その後、左右に広げるようにぼかして自然なグラデーションを作ります。下まぶたにもラメ入りのハイライトを目が市から目の3分の2程度入れます。この時、細めの平筆タイプのアイシャドウブラシを使うと失敗しにくいです。また、ラメはグリッターが強すぎると若作り感が出やすいので、ラメの粒子が細かいものを選んで。
STEP4:アイラインは薄く、目尻から2〜3mm
アイラインはお好みのタイプで問題ありませんが、柔らかさを表現したい場合はブラウンのペンシルがおすすめ。ナチュラルだけどきちんとした印象を出した時はリキッドタイプを選びましょう。いずれの場合もアイメイクがナチュラルなので、ラインが太くなりすぎないように気をつけて。まつげの隙間を埋めるようにさりげなく、そして目尻から2〜3mmほど目の形に沿って平行にラインを引いてください。
目を丸く大きく見せたいときは、黒目の真上部分のアイラインを気持ち太めに引きます。そして下まぶたも同様に黒目のました部分のみ濃くラインを入れます。ただし、リキッドを使用するとインパクトが強くなるので下まぶたはペンシルor暗い色のアイシャドウでさりげなくラインを引くと良いでしょう。
STEP5:まつげはビューラーで根元からあげる
まつげはビューラーの使い方大事です。ビューラーのカーブしている部分に上まぶたをしっかり密着させて、下から上に押し当てるようにしながらまつげを挟みます。まつげの根元をビューラーが捉えたら、ほんの少し圧力をかけながら上へ持ち上げます。あまり力を入れすぎないように気をつけてくださいね。そのあとは、ビューラーを根元から毛先へ少しずらして先ほどよりは弱い圧力で優しくカールするように挟みます。
もし、まつ毛が上がりにくいという方は、ビューラーの見直しが必要かもしれません。ビューラーのカーブとまぶたにフィット感があるか、ビューラーのゴムに弾力性があるかなどをチェックしてくださいね。
STEP6:下地マスカラでキープ力を高める
マスカラをつける前に下地マスカラを使用しましょう。自然体なアイメイクは色やアイラインでメリハリをつけられないので、まつげそのものが目力の強さに直接影響します。パッと華やいだ印象を持たせるには、まつげが長時間上向き状態を維持しなくてはなりません。透明の下地マスカラでキープ力を高めたら、ロングタイプのマスカラでーさりげなくまつげの長さを足しましょう。
自然な目元は、飾らない美しさを表現する
フルメイクで気合いを入れたい時もある。ですが、それと同じく肩の力を抜いて自分らしくいたい日もある。だからといって、なんの手入れもしていない素の状態ではなかなか自信も持てませんよね。大人の女性が今、求めているのは適切なバランスで整えられた自然体の美しさ。まずは、目元から飾らない美しさを表現してみては?